花の咲き始めの2〜3輪くらいに限って もてはやしている(人っているよね) 待ちに待った春が、花の形になって現れた。 普段花なんか見もしないし、気にもしていない連中にかぎって 「咲いた、咲いた」 と騒いでいるなといささかの皮肉をこめたような一句。 まして、歳三のまわりで「はつ花をとりはやして」いた者たちは、いずれも「花よりも団子よりも酒」の組だったのだろうから。 「ガラじゃねえんだよ」 とでも言いたげな歳三の気持が見え隠れする。 (2006 3.30)