「豊玉発句集」  WhiteWind歴史館
梅の花壱輪咲ても梅はうめ
第三十六回
うめのはな いちりんさいても うめはうめ

梅の花は 一輪だけ咲いても十分梅だね



「梅、一輪」のキーワードならば松尾芭蕉の弟子服部風雪による「梅一輪一輪ほどの暖かさ」という有名な句がある。
この句はなんとなくそれを意識して書かれたものかもしれない。

桜の花は2〜3輪咲いたくらいではまだまだ桜としての見ごたえはないが、梅の花はたった一輪咲いてもあたりに芳香を放ち自己主張している。

たった一輪でも「梅」として立派にやっているんだよ、梅っていう奴は!

そんな歳三の心意気なのだろう。

梅が一輪咲いたからってなんだい、そんなに急に暖かくなるわけない、たかが梅だよと開き直っているわけではなかろう(笑)

(2006 3.30)

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