暖かな垣根のそばにいるよ
日が昇ってくる
実はこれが「隠れ凧揚げ」の一句である。
発句集の原本を見ると、歳三は最初は
暖かなかき根のそばやあぐるたこ
と書いていたのだ。
しかし、気が変わったらしく「あぐるたこ」を例によって丸く囲んで「没」にして、その隣に「ひが登り」と修正してある。
原本では前出の「たこのうなり」の句がこの後に続くので、
「あんまり凧揚げの句が続くのも、子供っぽいな〜」とでも思ってしまったのだろうか。
暖かなかき根のそばやうなるたこ
うなるたこはたきの音もつひやめる
…万能薬のようにいろいろつかえそう(笑)
(2006 3.28)
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