新年の挨拶に出かけていく道で とんびだこが揚がっているのを見た。 発句集には「隠れ」も含めて凧揚げを詠んだ句が三首あるので、これを勝手に「凧揚げ三部作」と名づけてしまいたい(笑) ごちゃごちゃした電線もない、広々とした江戸の大空に気持ちよく凧は揚がっていただろう。童心に返って自分でも揚げてみたい気持満々だったのかもしれない。 たぶんその衝動をためらいなく実行できるのは、歳三よりも総司の方だと思うが。 (2006 3.26)