知っても迷い
知らなくても迷う
仏の教えの道
さすがの歳三も前出の「恋の道」は気恥ずかしかったのか、体裁を変えて「法の道」と書いている。
「法(のり)の道」というのは仏の教えを説く道のこと。
仏の道を知っていても知らなくても結局迷ってしまうんだよ、との心情が吐露されている。
物事を知れば知るほどいざという時の判断が難しくなるということはありがちだ。
かえって「知らぬが仏」という場合もある。
それにしても「しれば迷い、しらねば迷う」とはあまりにも直球過ぎる表現…
もう少し気の利いた言い様はないものかとあれこれ考えて見ると、そもそもこんなテーマを俳句にしようとするのが無理なような気がしてくる(笑)
知らずとも 知れども迷う 法の道
などと作り変えてみたりしても、やはりいまひとつだ。
(2006 3.17)
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