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■「うしみつどき」とは何時か---江戸時代の「不定時法」2

「草木も眠るうしみつどき」とは深夜の代名詞である。これは一体何時のことをさすのだろうか。


江戸時代の時刻の呼び方は、九ツ、八ツなどの数字のほかに、十二支を配する呼び方もあった。
現在でいうところの午前零時を「子の刻(ねのこく)」と定め、それから一刻ごとに丑、寅、卯…と続く。
そうすると真昼が「午の刻(うまのこく)」となり、ちょうど午の刻になった時を「正午」、それよりも前の時間を「午前」、それよりも後の時間を「午後」と呼ぶのは周知の通りである。


いくら江戸時代が現代よりも時間に大雑把だったとはいっても、時刻のインターバルが約2時間というものだけでは、やはり不便だったらしく、一刻をいくつかに分ける方法もあった。(下図参照)


「うしみつどき」というのは一刻を4つに分けたときの3番目にあたる時刻に相当する。
つまり「丑三つ時」である。季節によってやや変動はあるがおおむね午前2時半前後にあたる。



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